※注)この記事はアゲハチョウの育成記録です。
最後は綺麗な蝶々の画像がありますが、序盤〜中盤にかけてはいも虫そのものの画像をふんだんに使用しております。苦手な方はこの記事は見ないようお願いいたします。
アゲハチョウが庭に毎年ひらひらときているのは知っていましたが、卵を産み付ける場所がないの来ては去り、来ては去りでした。
我が子は蝶が来るたびに嬉しそうにするので、蝶をじっくり観察するいい方法はないかなーと思い、どうせなら成長過程から見せてやろうと育て上げてみました。
蝶の卵から成長になるまでの教育的アゲハ育成プログラム記事です。
近所の園芸店でやっすい小さな山椒の木を購入してきたのがことの始まりです。
2019.5.5
小さな山椒の木(というか苗?)、250円。
小さすぎるかなーと思っていたのですが、購入してから約2週間後。
2019.5.18
葉っぱの裏に黄色い小さな卵を見つける。これは間違いなくアゲハチョウの卵。
調べてみたところ、アゲハチョウはアゲハチョウでもナミアゲハという種類が濃厚です。
この山椒の木に卵を産み付けるのは十中八九ナミアゲハだそうです(カラスアゲハなども生み付けるそうですが稀)。来るかなこないかな、と毎日見ていたので産み付けられた卵を見つけた時はかなり嬉しかったです。子どもも興味津々で見ていました。
卵を早速葉っぱごと切り取り、アゲハチョウ幼虫専用の虫かごへ引越しします。
即席の虫かご。
子どもが「早く大きくなーれ」という願いを込めて、
はらぺこあおむしのぬいぐるみをレリーフに。
ここまででかくはならんとなだめます。
2019.5.22
黒い虫が生まれる。
黒い鼻くそのような粒がいも虫です。
ん?いも虫?青虫?毛虫?
なんでしょう、小さい時はまだ毛が生えているので毛虫でしょうか。
黒いので青虫ではないですね。
…まぁなんでもいいですね、黒虫にしましょうか、黒いし。
2019.5.27
でかくなってきました。どこにいるのか見つけやすいです。
でもまだすこし茶色っぽい体色です。
まだまだ1日に葉っぱ一枚を食べきれないほどのペース。
ちなみに我が家には大きな山椒の木もあります。
なぜだかそこには全く卵は産み付けられませんが、葉っぱは食べてくれるので餌には困りません。小さい山椒の木だけだと、おそらく終齢幼虫になる頃には葉っぱを食べつくしてしまいます。なので山椒の木は卵産みつけ用の他に、餌用の山椒の木も準備しなくてはアゲハチョウまでは育てられないかもしれません。
ちなみに山椒の木で生まれた幼虫は、基本的には山椒の葉しか食べず、ミカン類で生まれた幼虫はミカンの葉しか食べなくなるそうです。
根気よく与えれば食べるかもしれませんが、木を購入する時はミカンか山椒かどちらがコンスタントに餌が手に入りやすいかで決めてもいいかもですね。どうせどちらもナミアゲハなので。
2019.6.5
ムチムチに育ってきました。黒くなり白とのコントラストもハッキリし、すっかり鳥のフンに擬態できています。
知らなかったんですが、この状態でも頭から黄色いブイの字の悪臭兵器、肉角(臭角とも)を出すんですね。何でも無邪気に触りたくる娘がいなければ知らないままで人生を終えるところでした、危なかった。しかし匂いは強烈。でもこの匂いを嗅ぐのも醍醐味なので触ってみてもいいですね、勇気があれば。
2019.6.13
朝。
ガラス面に移動し、ピタリと動かなくなりました。よく見ると細かな糸をたくさん出して体を固定?しています。
時々ピクピク動いて、これは脱皮だな、とじっと張り付いて見ていても変化なし。
夜。
仕事から帰り、まだガラス面で変化のない黒虫。
もしかしてこれはダメなパターンか?死んじゃったかな?
2019.6.15
そう不安になった次の日の朝。
変化なし。
あーあ。ダメか。
夜。
急に頭を上にあげ始める。
おや!?
そこからはあっという間に頭が顔を出し、見る見る黒い服を脱ぎ緑の本体の登場。
ようやく待ちに待った4齢幼虫から終齢幼虫に。
仕事から帰ってすぐの脱皮劇だったので家族全員で見守ることができました。
脱皮をする瞬間を初めて見ましたが、こんな感じで脱いだらすぐ緑、驚きです。
最後はお尻をプリプリして黒いドレスをポイッとします。その動きも可愛い。
娘には何が起こったのかいまいちわからなかったようで、
「黒い子はどこいったの?」
と首をかしげていました。
黒い服を着てたんだよーという説明でなんとか納得してくれました。
2019.6.16
1日でなんかでかくなった。色も薄かったのにしっかり緑色になってきました。
というか1人でもぐもぐ食べすぎです。仲間たちの分が無くなります。
子どもはやっとあおむしになったのでチョコレートケーキやアイスクリームを食べさせようとするのを必死に止めます。
なでると黄色いブイを出すのが楽しいらしくガンガン触ります。
いつか触れなくなるんだろうなぁ。
終齢幼虫記念に水槽もサイズアップ。
そう、我が家には虫かごなんてないのでDo!aquaの水槽を代わりに使っています。
15センチ水槽から30センチ水槽へ。さらにブランチウッドと砂利と石を置いて完全にアクアテラリウムの出来上がりです。
蓋は余っていた網戸と木材でサクッとDIY。
これでのびのび大きくなるんだよ。
撮ってきた山椒の葉は2日と持たずにしおしおになるので濡らしたティッシュにラップかアルミホイルを巻いて長持ちさせます。
4日くらいは持つようになります。
2019.6.18
日に日にでかくなります。
葉っぱを食べるペースが格段に上がりました。黒虫のざっと8倍。
大げさでなく、本当にみるみる葉っぱがなくなります。食ベ方もなんか上品で見ていて飽きません。両手で葉っぱを持ち、規則正しく上下に食べていく様は気持ちいですよ。
この子も間もなく終齢幼虫へなりそうです。
と思っていたら2日後になりました。
たった1週間違いの2匹ですが、もうこんなにサイズ感に差があります。脱皮したてはやっぱり色が薄い。
2019.6.21
餌を食べなくなってきました。
なぜか蓋付近を徘徊。
どうしたどうした?
サナギになるにはまだ早いはず…??
2019.6.22
下痢気味のフンをしたようです。
サナギになる前に体内の水分を出し切るということは知っていたので、サナギになるのを確信。
終齢幼虫期間はこんなに短いんですね?この子だけ??
2019.6.23
体に糸を巻きました。
サナギになる気マンマンです。
写真を撮ったのに削除してしまったので、2匹目の子の写真で代用。
蓋やブランチウッドを動かなさないように見守っていきます。
2020.6.24
急に変態しました。
さっき見たときはまだ幼虫の姿だったのですが、ものの10分ほど目を離した隙にこの姿に。
おい、何がどうなってそのツノが生えてきたんだ。
見たかったー。
2019.7.3
ずっと変化のなかったサナギがスケルトンに!
やだ何これ綺麗。
中身のアゲハチョウがもう丸見えです。
神秘的です、が仕事に行く時間が来たので羽化の瞬間は見れず。。
蓋をひっくり返してもピンとしています。
なんなんだよこれ。
2019.7.4
羽化しました。
仕事から帰ると、案の定、羽化していました。
羽を広げるととても大きいです。
あまり飛ばないので心配して外に出してみると、
拙い動きですがしっかり飛びました。
バタバター
捕まるとこ無いよー
助けてー
かわいそうだったので、ドアを開けて網戸にしてあげると落ち着いて止まりました。
羽根をゆっくりと開閉させていました。
まだ羽根が乾いてなかったんですね。
この時間がボーナスタイム。
子どもの手に乗っても飛んでいかないので写真取り放題です。
そうそうこのために丸一ヶ月もかけて育ててきたんやでー!
娘が飽きるまで30分間ずーっと止まっていてくれました。
卵から育てた甲斐があって少しは懐いてくれたのかもしれません(親バカ)。しかし昆虫とはいえ、そこに愛があったと信じたいです。
最後は娘の手のひらから力強く空へと飛び立って行きました。
名残り惜しむように少し空をくるくる回ってから見えなくなりました。
子どももずっと楽しそうで、とても貴重な経験ができたなーと思いました。
子どもだけではなく親の方が新しい発見がたくさんあり、興奮の毎日。アゲハチョウの成長過程でここまで楽しめるのかと新鮮な気持ちになれます。子どもの学びのためと思って始めましたが、案外親の方が学ぶことも多く楽しめちゃいました。
ちなみに別の個体は
!?
なぜか茶色!
調べてみると、さなぎは緑だけではなく茶色になる個体も存在するようです。
ハッキリとはわかっていないようですが、どうやら擬態。
なるほど!確かに木の色にそっくりだ!すごいな!
………
あれ?
網戸黒色やけど緑でよかったのか君は…。
ADAの水槽に守られたブルジョアな暮らしで命拾いしたな。
2匹目も無事羽化しました。
写真には撮ってませんが、もう1匹も羽化させることができ、合計3匹、娘の手から空へと旅立ちました。
虫かごと餌の確保さえしてやればなんの世話もいらないアゲハチョウの飼育。
是非是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに秋に産み付けられた卵はすぐに孵化はせず、越冬をして春に生まれてくるそうです。不思議だらけ、アゲハチョウ!
はらぺこあおむしを好きになってから実物を育てるとより深く楽しめますよ。
くらしをあげる、kuranでした。
■次はカラスアゲハか蝉の羽化を見せてあげたい■