バイクで事故に遭った|事故処理の流れと廃車にする前にすべきこと
- 2020.03.02
- くらしのバイク
NAVI-110を購入して三ヶ月。
カスタムも徐々に進めてだいぶ「愛車」と呼ぶにふさわしくなり始めていた矢先、事故を起こしてしまいました。人生初の事故。ガッツリ、車と接触し、転倒。バイクはフロント部分を中心に大破。車で頭をぶつけたので動くことができず、近くにいた人が救急車を呼んでくれて救急搬送。これまた人生初。
運ばれている間、色んな不安が襲ってきますが、何をどうすればいいのかわからず、病院で検査検査で時間もなく院内なのでスマホもさわれず不安だけが募る数時間。事故直後は何をどうすればいいか、どこに連絡して何をしたらダメなのか。事故を起こした流れを書き留めておくのでいつか誰かの参考になれば幸いと思いここに綴ります。
事故に遭ったら・起こしたら
事故は本当に、前触れもなく襲いかかってきます。
これまで一度のかすりもしたことがなかったので、「事故に遭う」というイメージすらありませんでしたが、さすがにぶつかった瞬間は驚き軽くパニックになりました。私がバイク、相手が車でいわゆる「右直事故」というやつです。こちらの信号は青で交差点に進入、車はやや渋滞。交差点で右折車が直進車の合間を見て猛スピードで右折、そして激突、という感じ。
急制動をしたのでぶつかった瞬間のスピードはせいぜい20キロ程度だったと思いますが、それでも相当の衝撃が来ました。
タイヤの次に頭から車のボディに当たったので、ヘルメットなかったら死んでいたかもしれません、ヘルメット大事です。
そして転倒。
朝の通勤ラッシュ時だったので歩行者も多く、すぐに人だかりができ、心優しい方々が肩を貸してくれてとりあえず歩道まで運ばれました。
そしてぶつかった相手の車の運転手もすぐに来てくれ、「救急車呼びますか?!」と聞いてくださったのでお願いしました。
救急車に乗りこむ前に救急隊の方に「バイクに貴重品はないですか?」と聞かれ、回らない頭でとりあえず「カギを抜いてください」とお願いしました。
激しく衝突し、フロントフォークが折れ曲り、ミラーは折れ、つけたばっかりのフェンダープレートが吹き飛んだのに、まだ「さすがに廃車まではいかないだろう」という頭でいたので、とにかくカギが大事!と思い込みました。今思えば完全にパニック状態。
カギと折れて飛んだフェンダープレートを握りしめながら救急車の中で質疑応答をしていました。
救急隊の方は、曲がったフロントフォークを見てかなり心配されていましたが、初めのうちは特にどこにも痛みは感じてはいませんでした。
事故に遭ったら
▶︎救急車を呼んでもらう(特に頭を打った場合)
▶︎道路に落ちたものは可能ならば拾っておく
▶︎もっと余裕があるなら救急車が来る前に事故車両を写真に収めておく
事故を起こしたら
▶︎車両を邪魔にならないところへ移動する
▶︎警察・救急に連絡(道路交通法の第72条に定められているので勝手に示談にはしないこと)
▶︎被害者の安否確認
▶︎保険会社へ連絡する
病院で検査・加害者の方と共に清算
病院で検査をされます。ここは色んなパターンがあると思うのですが、軽い問診・血圧検査のあとすぐにMRIをとられました。
久々のMRIでしたが、昔よりもスピーディで圧迫感もなく驚き。
ここらへんから少し吐き気がして来ましたが、MRIで酔ったのかお腹がすいて来たのかなとあまり気にしませんでした。
検査が終わると待合室で警察の方と話しをし、事故の様子を聞かれます。
そして「人身事故として処理をするか物損事故として処理をするかを考えて置いてください」と言われました。
人身か物損??なにそれ。
と思いましたが、吐き気が強くなって来たので「はい」とだけ答えました。
その後、加害者の方も待合室へ来られたので話をし、検査の清算を一緒にすることに。待っている間に加害者の方側の保険会社へ連絡をしていたらしく、「検査費用は払います」と言って処理をしてくれました。基本的に、被害者側は一切支払う必要はなく、一時的に立替える必要もありません。相手が保険会社へ連絡さえしていれば、スムーズに話は進むと思います。
その後、救急ではなく整形外科で診察を新たに受けるよう促され紹介状を書いてもらいました。
整形外科は行きつけがなかったので急遽その場で調べて、家から近いところで適当に選びました。
googleの口コミでも星5つだったので即決。
ここでのポイント
▶︎人身事故と物損事故を選択できる
▶︎検査費用は一切払わない
▶︎事故後2時間で吐き気がくる
近所の整形外科にて診断
整形外科へ移動します。加害者の方も付いて来て一緒に整形外科へ。断ったのですが申し訳ないし診療費も払いたいのでということで付いて来てもらいました。(普通はそこまでしないと思うのですが)
整形外科で色々聞かれ、吐き気の原因は「むち打ち」と診断されました。
これがむち打ちかぁと思いましたが、首や頭は全然なんともありません。なんでも、むち打ちはその日ではなく数日後にくるそうです。
病院での診察が終わり、加害者の方とは別れ家に帰りました。
落ち着いたので、ここでやっと自分の保険会社へ連絡しました。事故の詳細を話し、ここからは保険会同士でやり取りをしてくれるとのこと。処理に関しては何にもわからないので、お任せするとして、問題は警察の方に言われた「人身か物損か」について。
これを保険会社の方に聞きましたが、「昔は人身にするべきだというものでしたが今の時代はどちらを選択しても変わらない」というような説明を受けました。
正直、加害者の方にはかなりよくしてもらったので人身事故にする気はさらさらなく、その違いを調べるのも吐き気のせいでめんどくさかったので、人身事故ではなく物損事故にすることにし警察へその旨を伝えました。
二日後、むち打ちの症状が出てきました。
首の痛さと吐き気。これがずっと続くのでなかなかの地獄。処方された薬を飲んでもあまり効果も薄く、寝ても覚めても酔ったような感じなのでつらかったです。
症状としては一週間ほどで軽くなりましたが、きつい人は何ヶ月も続いちゃうこともあるそうな…。
思っていたよりむち打ちはしんどかったです。
通院は可能な限り続けるほうがいいです。
google mapで星5つの評価だったので選んだ整形外科ですが、とてもひどい病院で、
・とにかく待ち時間が長い(2・3時間は当たり前)うえに待合室が狭くて寒く不衛生
・問診中こちらの話を聞かない
・誤診する
・すぐに書ける必要な書類を頼んでも3ヶ月以上放置、何度催促しても書かない
などなどの大変ひどい病院だったので通う気になれず、結局3回だけで完治することなく断念。
慰謝料は通院日数×4000円だったので、かなり少ない金額しか保証されませんでした。
学んだことは、
交通事故対応の病院選びはとても大切、google mapの口コミ信用するな
です。
人身事故と物損事故について
調べてもいまいちよくわからない人身事故と物損事故。
簡単に違いを書いておきます。
人身事故について
被害者が人身事故を選択した場合、加害者には「自動車運転過失致傷罪」という犯罪が成立します。
これは罰金刑に加え、行政処分(免停や取り消し)などもあり、車を使い仕事をしている方などには大打撃となります。
また実況見分(被害者や目撃者が事故現場立ち会い、事故当時の状況について詳細な調査を行うこと)をする必要もあり、時間も相当奪われることになります。
物損事故について
物損事故は人身事故とは違い、「犯罪」にはならないため、上記のような罰金刑や行政処分、実況見分などの手続きもありません。
ただ事故があったとする詳細な記録が残らないため、被害者にはリスクがあるかもしれません。
ですが保険会社に連絡が入っている場合は、医療費や慰謝料は支払ってもらえるため、加害者側が誠意ある対応をしてくれているならばわざわざ人身事故にする必要はないのではないかなと思いました。
ここは慎重に考えるべきではありますが、今回のように軽いむち打ち程度でのちのち後遺症などが出る心配が少なく、相手も真摯な態度できてくれるのであれば「物損」、重症で誠意を感じなければ「人身」、というような判断基準でもいいのかなと思います。
色んな考えや事故のパターンがあると思うので一概には言えませんが、今回の事故では「物損」にしてよかったなと思いました。
事故現場に置いてきたバイク
さて、冷静になりふと思い出して焦りました。
事故現場にバイク忘れてきたままやないかい!
本当にすっかり忘れていました。
すぐに駆けつけたいところでしたが、吐き気で本当に動く気が起きず、自力では行けそうもありません。
レッカー業者などを検索して見ましたが、車の業者ばかりでバイクはどうしたらいいのかよくわかりませんでした。とにかく、日頃お世話になっているバイク屋さんに電話をしてみていいレッカー屋を知らないか聞いてみることに。
すると、
「事故現場教えてくれたら引き上げとくよー」
とおっしゃっていただき、
「レッカー代は相手保険会社に聞いとくから、元気になったらまた電話番号教えてー」
「今日は安心してとにかく寝なさい」
とも言ってくれ本当にありがたかったです。
不安が全てなくなるような感覚を味わいました、ありがとう店長さん!
その後、保険会社の方もバイクの状態を確認(保険金用に査定のため)し、バイク屋さんも色々検討されたのですが、結果…
廃車!
買ってたったの三ヶ月でまさかの廃車…。
なんでもフロントフォークの曲がりなど致命的なダメージがあり修理費がとんでもなく、格安で購入したバイクの金額よりも高額になるため廃車にしたほうがいいことでした。
とほほ、せっかく愛着が湧いてきたところだったのに。。
バイクの廃車が決まったら
バイクの廃車手続きは全てバイク屋さんがしてくれます。
印鑑などが必要だったりしますが、標識交付証明書や自賠責保険証などの書類さえあればすぐに処理してくれます。バイクはその後整備されてまた中古車として売られたり、部品取りのジャンク品としてネットで販売されたりします、ので!その前にバイク屋さんにお願いしてバイクから取り外せるものは取り外しておきましょう。
バイク屋さんが全て代行してくれるとは言え、バイクは自分のものなので、
「バイクから部品を取り外したい」と言って拒否されるものではありません。
吐き気がなくなった頃、バイクの部品を取りに行きました。
久々の再会です。
作業の途中で気づいたのでもうすでにあれなんですが、ほぼ事故当時のままの姿です。
ヘッドライトぼこぼこ。
フロントフォークぼき折れ。
こら直らんわい。
ということで綺麗なものは可能な限り外して持って帰りました。
転倒はしましたが、幸いにも(?)私の足がクッションとなり車体にはほとんど破損もなく傷すら入っていませんでした。ひどいのは衝突したフロント部分のみ。
ミラーなどは根元から折れてもう使いものになりませんでしたが、他はほぼほぼ大丈夫。
取れるだけ取った!
本当はエンジンとかも取ってみたかったのですが、素人には難易度が高く時間もかかりそうだったのでやめました。
たった三ヶ月でこんな姿にしてしまってごめんよ、成仏してくれろ。
新しいバイクはメルカリで購入!
その後すぐに新しいバイクをメルカリで購入しました。
ヤフオクも大丈夫だったのでメルカリも大丈夫やろ!という軽いノリで購入しました、また次の記事で書いていきます。
取り外したパーツもまだ使えるカスタムパーツも揃っていたので、迷うことなくNAVI-110二代目をお迎えしました。
まとめ
事故は突然やってきます。
慌てないためにも、事前に覚悟と準備をしておくのがとても大切だと思いました。
「人身と物損」、「交通事故対応病院選びと通院日数」、「行きつけのバイク屋」、この三つが事故後の明暗を分けます。
まぁ基本的に事故をしたら警察・救急・保険会社に連絡をすればほぼほぼスムーズに行きます。
大変なのは相手がややこしい人だったり無保険だったりなんて時でしょうか。
事故は怖いですね、特にバイク乗りの方は本当に気をつけましょう。
くらしをあげる、kuranでした。
■もう事故なんてしない■
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