これだけは言いたい|錦花鳥-キンカチョウ-のおはなし

これだけは言いたい|錦花鳥-キンカチョウ-のおはなし
今回の記事で言いたいことはひとつだけです。
「キンカチョウはかわいい。」、それだけです。

 

キンカチョウ(錦華鳥・錦花鳥)のことをご存知ない方も多いかもしれませんが、これだけ分かってもらえればそれで十分です。
「キンカチョウはかわいい。」

 

 

錦花鳥について少しだけお話しすると、錦花鳥はオーストラリアやインドネシアなどの暖かい地域に生息している小鳥のことで、フィンチと呼ばれる種類です。フィンチはインコやオウムと違い、クチバシが曲がらずにまっすぐになっている小鳥のこと指します(細かな違いはあるでしょうがだいたいそういうことです、とペットショップの店員さんが言ってました。)。日本でペットとして不動の人気のセキセイインコや文鳥、「日本人みんなの隣人」スズメよりもさらに小型で、体長は最大でも10センチほど。

錦花鳥が我が家にやってきたのは7年ほど前。ひなをペットショップでお迎えし、まだ羽根もボサボサ、砂嚢(そのう)むき出しの状態でした。



 

 

ひなのうちはもちろん飛ぶことができないので、よちよちと歩きます。
高いところ(机の上など)で放していると床に落ちてしまう事故が起こるので、絶対に目を離さないようにしてください。

 

ひなの錦花鳥はよく寝ます。どこでも、隙さえあればすぐ寝ます。動かなくなったな、と思ったら寝ています。
でも小動物なので犬などと比べると警戒心が強く、ちょっとの刺激でも目を覚ましてしまうので、寝ているときは神経を使います。特に自分の体の上で寝られたときは息をするのにも気を使い、体を動かせずに変なとこがツるなんてことは日常茶飯事。
でもでも、起こしたくない、そういうかわいさがあります。

 

 

ひなのうちの餌は、まだ大人に与えるようなシードフードのままは食べられないので、アワ、パウダーフードなどを混ぜ合わせ、お湯(熱湯ではない)を溶かせて与えます。挿し餌という方法で、画像のように専用の注射器みたいな器具を使い与えます。

 

 

はじめはちょっと難しいのですが、クチバシを器具の先で軽くこじ開けてあげるようにして、先端をしっかり口の中に入るようにするとうまく与えられます。
慣れてくると自分から口を大きく開けてくれるようになるのでかなり楽です。口の中には黒い斑点があり、そこをめがけて挿し込むとうまくいきやすいです。この斑点は親鳥が口を開けているのがわかりやすいようになっているそうで、自然界のすごさを感じますね。
餌はあまり熱い温度で与えると病気になったり砂嚢が火傷し炎症を起こしたりするので、適温を徹底してあげます。
与えていくと砂嚢がパンパンになります。
このパンパンになった砂嚢を鑑賞することで得られる快感・幸福感は小学生が母親に「今晩はすき焼きよ」と言われた時よりも高いという研究結果があります。

 

首元の膨らんだものが砂嚢(そのう)。餌がパンパン。
(見る人によっては気持ち悪いかもしれませんので、万が一ですがフィルターをかけて和らげています。)

 

錦花鳥の成長は早く、この挿し餌ができる期間はほんの2週間ほどです。寂しいですが、すぐに手を離れ大人のご飯をむさぼり出すようになります。こうなるとこれまでかなり手がかかっていて愛おしいような面倒なような作業が一切なくなります。これが本当にかなしい。
ちなみにひなの段階ではオスなのかメスなのかは判別できないそうです。オスは体色が鮮やかに、メスはオスに比べて地味な体色になっていきます。
また寿命は5年ほどと言われています。人間と比べると儚い命です。
が、うちはもうすぐ8年。
野生では5年ということなのかもしれません。

 

 

初めて迎えたこの子はオスでした。だんだん体色が上がってきます。

 

このあとで最終体色を載せていますが、鮮やかで日本離れした配色が特徴で、とても素敵です。
くちばし・ホッペが朱に染まり、ゼブラ柄が喉元・尻尾に、ドット柄がお腹周りに出てきます。
ゼブラ柄がくっきり出るので「ゼブラ・フィンチ」とも呼ばれています。
くちばしの色は求愛するようになると(発情すると)朱よりも赤色に近くなります。
真っ赤になると「あ、こいつは今おなごを欲しておるな」とすぐにわかります。

 

あともうひとつ特徴といえば、錦花鳥は「歌」を歌います。
歌うと言ってもそんなに大きな声では鳴きません。けたたましく鳴かれるとご近所様へ気を使いますが、その点が心配ないのも嬉しいですね。
 個体によってそれぞれに歌が全然違うので、本当におもしろいなーと思います。うちの子はなんとなく下手くそだなと思うような歌い方をします。

 

また動画を載せれる技術がついたら(?)記事にもアップしていこうと思います。

 

錦花鳥は、「肩乗りにすることができる鳥」として販売されていたのですが、ひなから育てていると肩どころか手乗りにすることも容易で、手の中で寝たり、ほっぺを触らせてくれたりとペット度がかなり高いので、癒しの力はとんでもなく高いです。
インコもそうでしたが、ほっぺたを触られると気持ちが良さそうです。
実はこの辺には耳の穴が空いているので、ほっぺというより耳の穴をホジホジされている感覚なのかもしれません。

 

 

この記事をご覧になっているあなたが、もし今、なにかペットを探しているのであれば、まずはペットショップへ向かってください。
そこには鮮やかで、たくさんの種類の動物たちが所狭しと並べられているでしょう。
犬・猫はもちろん、ハムスター、ウサギ、イグアナ、フクロモモンガ、フェレット、カメ、カエル、クワガタなどなど。
それらももちろん可愛いですが一瞥する程度で十分です。
迷わずフィンチの待つコーナーへ向かい、店員さんに育て方を教えてもらってから「この子ください」と伝えましょう。

 

なぜそこまでキンカチョウを勧めるのかというと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キンカチョウはかわいい。」からです。
・キンカチョウのまとめページはこちら。

・キンカチョウお迎え編はこちら。

 

くらしをあげる、kuranでした。
◼︎キンカチョウはかわいい◼︎