クランウェルツノガエルをお迎え|はじめての飼育に必要なもの
- 2023.09.05
- くらしのアクアリウム
ずーっと気になっていた爬虫類・両生類分野。
いつかは何かを飼育したい、と思っていましたがついに両生類をお迎えしました。
お迎えしたのは【クランウェルツノガエル】。
全くはじめての両生類の飼育、その立ち上げから成長の段階に応じて記事にしていきたいと思います。
クランウェルツノガエルとは
クランウェルツノガエルは、ブラジルやアルゼンチンなどのチャコ地帯に分布するツノガエル。
土に潜り獲物をじっと待ち伏せし、その大きな口で獲物を捕まえるのでパックマンフロッグと呼ばれ親しまれています。
大きな口から放たれる舌は折りたたみ式で、畳んだ状態から口を開くと同時に開いて獲物をとらえます。
粘着質で噛む力も強いため、獲物はそうそう簡単に脱出は不可能。
カエルからしたら、ずーっと待ち構えて下手すると何日も獲物にありつけないなかで、せっかく現れ、捕まえた獲物を逃すわけにはいきませんね。
今回我が家で迎えしたのは、クランウェルツノガエルのアプリコットカラー。本当は緑色のが可愛いなと思ったんですが、子供からオレンジがいいと詰められてアプリコットを選択しました。
いつかこっそり、緑を追加してやろうと思っています。
飼育に必要なもの
簡単にまとめると以下のものが最低限必要です。
▶︎飼育ケース
▶︎床材
▶︎フタ
▶︎エサ
▶︎ピンセット
▶︎ヒーター
▶︎温湿度計
ケースについては、ツノガエルは獲物待ち伏せ型のカエルなので、ほとんど動かず広いスペースを必要としません。
なのでよく100均で見かけるサイズのプラケースでも十分飼育でき、水はベビーでも水深1センチ以下、アダルトだと霧吹きで十分で、ライトも特別要りません。
床材は、特になくてもいいようですが、足が踏ん張れるように、また潜るのが好きなので潜れるくらいのソイルか赤玉土を敷いてあげるとストレスもなさそうです。
うちはソイルが大量にあるのでソイルにしました、ベビーのうちはいらなそうですが吸着系ソイルなら匂いも軽減できそうだったのでソイルをチョイス。
ソイルの場合は肥料入りのものは避けた方がカエルのためには良さそうです。
次にフタですが、そこまで大きくジャンプはしませんが稀に高く飛ぶので必須です。が、通気性は確保してください。
エサは後でご説明します、ピンセットは餌をやるときに必要です。噛まれたら痛いからです。
暖かい地域原産なので寒さには弱いです、冬場はヒーター必須。
温湿度計は温度もですが湿度も大事なのでできれば用意したいですね、温度は22~27度、湿度は60%~70%が理想。
またツノガエルは夜行性(薄明薄暮性)なのですが、特段夜中に鳴き叫んだり動き回るということもないので、飼い主にとってもストレスは少ないです。
水槽に合うフタ作り
あー、ツノガエル買いたい!と思った日の晩からまずは水槽に合うフタ作りを始めました。
ちょうどあったのが15センチキューブガラス水槽。
それにエキゾチックな雰囲気のあるツキ板を張ったベニヤ板を選んで加工していきます。
サイズを測ってカット、厚みが欲しいので4mmベニヤを三重にして12mmベニヤにします。
紙やすりである程度のバリを取って、
三枚目(一番上にくるベニヤ)は水槽の内寸と同じサイズに、他の二枚は外寸より一回り大きくしてカット。
穴を開けて、
仕上げサンダーをしてステインとウレタンニスなどで着色。
網戸をタッカーで張って、
ちと雑…。
完成です。
レイアウト決め
もう準備はととのっていますが、レイアウトもついでに決めます。
特に何もいりませんが見栄えもある程度は考えたい!
流木。
うちにある小さめのやつですが15センチキューブにはでかい!
やっぱ石かな。
ここにゆくゆくは苔をむしさせていこう、苔むしたカエル良き。
あと百均で観葉植物でも探そう、ハイドロ系がやはりいいかなぁ。
クランウェルツノガエルはどこで買える?
ツノガエルは最近女性にも人気らしく、結構どこでも見かけるようになってきました。
小さくてもお値段は可愛くないですが、ベビーなら2000円から3000円くらいでよく売っていますね。
爬虫類・両生類の専門店だけでなくホームセンターや熱帯魚ショップ、また両生類はネットでも販売されているのでわりと気軽に購入できます。
わたしも色々見た結果、タイミング的にチャームさんで購入しお迎えしました。
死着することもなく元気に我が家に来てくれました。
購入したのはクランウェルツノガエル・アプリコット。
かわゆい。
後ろからも可愛い。
頭でかい。
植物も入れて完成です。
これからよろしく。
レモンもいいな。
ライムグリーンおしゃれ。
でもやっぱ王道いいな。
餌について
クランウェルツノガエルは雑食性で口に入るものはなんでも食べてしまいます。
ベルツノガエル用・ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の人工飼料や、生き餌のメダカ、コオロギ、デュビア(ゴキブリ)、レッドローチ、ミルワーム、アダルトになると冷凍マウスなんかも食べるようになります。
うちはしばらくはメダカ食になりそうなので、メダカ水槽を作りました。
メダカはメダカで繁殖して欲しい。
あとピンセットも爬虫類仕様のものを買いました。
竹でできたピンセット!
今までこれはなかった、新しいなぁ!
全然食べないベビーには
お迎えしたベビーは、初日はもちろん次の日も、そのまた次の日も何も食べませんでした。
ベルツノガエルの人工飼料を買って、水で練って適当なサイズでピンセットで与えようとしましたが、まるで餌と認識せず一切口を開けませんでした。
餌を与える時は前よりも口の横からとか、飼育者はカエルの後ろ側から餌を与える、など見つけた情報は片っ端から試しましたが効果なし。
3日目にさすがに焦り出して、メダカを探しに仕事帰りにショップをまわりましたがどこもなぜか売り切れ。
とりあえずと思い庭の土を掘り返して見つけた3センチほどのミミズを、口の前でチラチラ動かしていたら、
パクッ
と大きな口を開けて丸呑みしてくれました。
その後吐き出すこともなくモグモグ、良かったー、とりあえずよかった。
次の日、ヒメダカを10匹持ち帰り、浅瀬の部分に3匹置いた途端、もうカエルの口の中に入りしっぽだけが見えていました。
その後すぐ2匹もペロリ。
ほんとにメダカ好きなんだなぁ。
これからについて
とりあえず今はアクアリウムをしている水槽の横にちょこんと設置しています。
今後、うまく育成できアダルトサイズまでいけたらあと2匹ほどお迎えしたいと思っています。
横長の水槽が余っているので、それを仕切って3匹飼えたら理想。
ベルツノガエルもかわいいな。
あと爬虫類にも手を出したいと思っていますがそれはまたの機会に。
メダカの味を覚えてからは横の水槽を泳ぐネオンテトラを眺める日々が始まりました。
いつも瞬間的にやるので撮れませんが、たまにガラスに向けてベロを出してしばらく張り付いたりしています。
ばかだなぁ。
植木鉢に埋もれてのんびり。
早くも愛着が湧いてきました。
まとめ
ベビーはとにかく拒食になりがちで、そのまま死んでしまうこともあるのだそう。
何度か挑戦しましたが、まず人工飼料は食べないなという印象でした。やはり生き餌です。
ツノガエルの飼育者の皆様は口を揃えて、ベビーの拒食にはメダカ!とおっしゃっていますが、本当にその通りでメダカは水槽内に入れた瞬間にもうカエルの口に入っていました。
飼育は簡単でスペースも機材もほとんどいらないツノガエル。初心者の方にオススメです。
わたしも初心者ですが、難しいのは餌くらいだと思いました。ほとんど動かず鳴かず、見た目もコロコロしてて可愛らしいのでお部屋に一匹いかがでしょうか。
また、このサイトの運営者はわたし、kuran(くらん)なので、くらんwellツノガエルという名前にも惹かれて飼育を始めました、どうでもいいですがそういうのも運命かなと思っています。
クランウェルツノガエルはとても長生き(うまくいけば10年ほど?)なので、これから大切に育てて大きくしていきたいと思います。
くらしをあげる、kuranでした。
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