家の中にコウモリが|触れないし駆除できない厄介な同居人の特徴と対策
- 2018.08.05
- くらしの雑記
去年の夏に異変が起こり始めました。
家の中で、聞きなれない物音がする。夜になるとどこからともなく。
「ギィー、キキキキ、ジュワジュワジュワ」
というような小さな音が聞こえるようになりました。庭の木々が揺れる音なのか、隣近所の物音なのかもよくわからず、もしかしてネズミか?と思いましたが調べてもネズミっぽい気配はしなかったので気のせいだと思っていました。
でもときどき音がする。
夏も終わり、秋も深まると音はなくなりいつしか忘れていましたが、今年も6月になり、また同じような音が聞こえてきます。
いったい何の音?
出会い
それは去年の6月ごろ。
庭で見つけた一匹のぶた鼻で可愛い子を見つけてから始まりました。庭のブロックの上に見慣れない黒い物体が落ちている、近づいて見てみると、それはコウモリでした。弱っているのか光がまぶしくて飛べないだけなのか、あまり動きませんでしたが、まだ生きていたのでとりあえず日陰の壁へ移し、保護してあげました。
次の日にはいなくなり、どこかへ飛んで行ったのかなーと思っていました。コウモリなんて近くで見る機会もなかなかないので子どもに見せてあげたりなんかしてちょっとはしゃいでいました。
そんなことも忘れていた1ヶ月後の夜9時ごろ。
ふいに室内にバタバタと飛ぶなにかが現れます。一瞬、飼っている錦花鳥が逃げ出したのかと思いましたが、飛び方が違う。
そう、コウモリです。
室内にコウモリ。
パニックになりつつも、窓を開けて誘導してなんとか外に逃がす事ができましたが、次の日も、また次の日も現れました。時には1日に3回も現れたこともありましたが、去年はえらい迷い込んでくるもんなんだなーくらいに思っていました。ゴキブリと比べると嫌悪感も少なく、室内とはいえそこまで嫌な気はしませんでした。外に出すのが大変なくらいで。
勝手に家庭を築いている
家のどこかに隙間があって、間違って入ってきちゃうんだろうなーなんて思っていましたが、今年になってまた現れたのでどうも間違いではなさそうです。侵入してきているのは間違いないのですが、侵入し、生活し、繁殖している。
なぜそう思ったかというと、今年の7月の朝、今まで見てきたのよりも明らかに小さいコウモリが二匹も床に落ちていたからです。見つけた時にはもうすでに死んでいましたが、赤ちゃんコウモリがいる家の中にいるということは繁殖しているとみて間違いない。あの小さな音はコウモリの生活音だったんですね。
ここで初めてコウモリについて詳しく調べてみることに。
家に住み着くのはイエコウモリ
全くそのままなネーミングです。正式名称は「アブラコウモリ」というようです。日本人は茶色い生物にすぐアブラを付けたがりますね。
コウモリは何十種類もいるようですが、人の家に住み着くのはこのイエコウモリのみのようです。つまり我が家にいるのもこのイエコウモリということになりますね。1日に大量の蚊を食べてくれたり、ゴキブリやクモなどの昆虫も食べます。
活動時期は3〜11月ごろ。7月ごろに繁殖し、1ヶ月ほどで巣立っていきます。
コウモリは害獣ではなく益獣
コウモリは夜に現れ不気味な印象がありますが、実は害虫を食べてくれる益虫で、鳥獣保護法により勝手に駆除をしてはいけないことになっています。室内にいるゴキブリや蛾なども食べてくれ、幸運を呼ぶとして崇められています。
なのでコウモリが現れたり住んでいたとしても、そこまで怖がったり無闇に邪険に扱わず、ツバメが巣を作るように我が家に来てくれてラッキーという感じで思いましょう。
という感じで、コウモリは「益獣」として非常に優秀で、国から守られ、家にいたらラッキーな存在、とネット上には多数書かれています。じゃあオッケー!どんどん繁殖して我が家を守ってくださいお願いします。
…と言いたいところですが、本当にそうなのでしょうか。
コウモリのフンに要注意
百利あって一害なし、なのであれば放置で構いません。ゴキも食べてくれて幸運ももたらしてくれるのであれば、夜に急に現れてびっくりする意外に害もないし、同居しても構わないかなと思っていましたが、やっぱり害もあるのです。野生動物はそんなに甘くありません。
コウモリで怖いのは糞害。
コウモリのフンには、さまざまな寄生虫がいて、ダニやノミなども媒介しています。コウモリは決まった場所に大量のフンをし、やがて風化して菌を撒き散らすことになってしまいます。撒き散らされた菌は人間の体内に侵入し、感染症を引き起こしてしまうのでたかがフンといっても油断できません。
特に小さい子供がいる場合は、肺に侵入した菌が原因で症状が悪化するケースもあり、注意が必要です。
こ、こわい。
我が家の対策
コウモリのフンをとりあえず除去します。
我が家には屋根の上にいつもフンが溜まるので、見つけた時にすぐに処分しています。
フンは長細く、黒色をしています。大きさは1cmほど。フンには特徴的なくびれが二箇所あるので、ネットで画像を調べればコウモリのフンだとすぐにわかると思います。
水で流すと菌が広がるので、面倒ですがしっかり小さな刷毛とちりとりで確実に取り除きます。夏の屋根は暑く、とても危険なのでそこも非常に迷惑。でも真下が子どもの遊ぶ庭スペースなので頑張るしかありません。
我が家の場合は屋根裏ではなく壁の中にいるようです。糞が落ちているあたりから侵入しているはずなので、瓦の隙間や屋根の隙間なども探してみましたが、素人では侵入口を見つけることができません。隙間は2cmもあれば入れるそうなのですが、見た感じそんな隙間はなく、いったいどこから侵入しているのか、全く謎です。
屋根裏ではなく壁の中に住んでいるので仕掛けをしたり掃除をすることができません。自分ではどうにもならないので大家さんに相談。後日、対策をしてくれるとのことだったので、それまではフン掃除のみ行っていました。今年だけですでに7匹も室内を飛び回りました。洗濯物なども怖いので室内干しもできません。
大家さんの対策
大家さんもコウモリは益獣で駆除ができないことは知っていたようです。
とりあえず天井の隙間を埋めてもらい、さらにコウモリに効くという装置をお借りしました。
それがこれ。
超音波を出す「ガーデンバリア」。
スイッチを入れると「キィーーーーン」と音がなります。
ネズミよけに設置してある家の近くを通ると聞こえるあの音ですね。
ずっと点けていると耳障りこの上ないので、もし出てきたらこれを作動し、落下したところを捕獲→屋外へという方法しかないとのこと。飛んでいるコウモリに向けてスイッチを入れるとコテンと落ちてくるのだとか。
うーん。
業者の方に聞いても毎年イタチごっこになるそうなので、隙間を埋める&室内に出てきたら捕獲して外へポイするしかないとのこと。
耳障りにならない程度にこのガーデンバリアを作動させて様子を見てみます。
猫にも効くようなのでちょうどいいかも。
室内に出た時は触らずに屋外へ
室内を飛び回ったら、明るいためパニックを起こし室内をぐるぐる飛び回ります。
直接捕まえるのは至難の技でしかも噛まれたりしたら危ないので、捕獲の際は網を使うことをオススメします。
虫取り網などでは、コウモリの爪が引っかかり破れやすいので、魚用の「タモ」を使うのがベストです。
使わない時はコンパクトに収納できるのでかなり重宝します。
コウモリはしばらく飛んでいると疲れて速度が落ちるので、飛行方向を予測して網を振るだけで簡単に捕獲できます。
捕獲したらベランダや庭などに広げておいておけば、そのうち飛んで行ってくれます。無理に網から出そうとせずに放っておく方が無難です。
もし頻繁に入ってくるって場合はタモ。これです。
まとめ
コウモリは害獣ではなく害虫を食べてくれる益獣。
でも糞害がこわい。
鳥獣保護法で駆除はできない。
いつもお風呂上りに室内を飛ぶ。
飛んでる時はでかいけど捕まえてみると結構小さい。
屋根裏や壁内に繁殖したら対策が大変、冬になってから隙間を埋めるのがベスト。
くらしをあげる、kuranでした。
◼︎今年はすでに10匹ほど遭遇◼︎
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