junaida原作【Michi】は色んな要素の詰まった楽しい絵本
- 2021.01.07
- くらしとこども
寝る前の絵本の定番に是非加えて欲しい、junaidaさんの絵本。このMichiという作品は、ページを開くとその作画の凄さに驚かされます。そして、「みち」というタイトルの通り、1人の少年、少女の前に続く道を辿っていき、2人の行き着く先を導くという絵本です。
こちらもHUGと同様文字が一切ありませんが、たくさんの仕掛けがイラストの中に散りばめられていて見ているだけで楽しめる作品です。
絵本Michiの表紙
Michiの表紙はこんな感じです。
このMichiという絵本は、少年が道を歩いていくストーリーが展開していきます。ページごとに世界観が違う街が道の上に現れていき、
街ごとに違う種族の人々や家の形があり、そこに住む人々や動物などがさまざまな暮らし方や遊びなどをしているのを発見することができます。
それがまた、本当に細かく描かれているので、まるで「ウォーリーをさがせ」を見ているかのように道を辿るだけでなく、新しい発見を探して子どもと一緒に楽しむことができるのです。
文字がないので、親が「〇〇はどこにいる?」とかお題を出してあげると子どもも楽しく探せますね。
Michiの絵本の詳細
全ページを通して一本の道が通ります。
その道は街につながり、街は複雑な道に枝分かれしていますがやがて一本の道につながって行きます。
その中でたくさんのものと出会って、新しい道に向かうことになります。
作者が書かれたこの絵本への想いは以下の通り。
この道はどこまで続いているのだろう、はたまたどこから続いてきたのだろう。 旅に出るといつもそんなことを思いながら、目の前の見知らぬ道をただ気の向くままに歩くことがあります。
思い返してみると、自分が子供のときは、毎日がそんな未知の道を歩く日々だったように思います。
どの道を選んでも、どの曲がり角を選んでも、きっとその道は自分の知らないどこかへと続き、その先にある、まだ見ぬ誰かとの出会いの予感でいっぱいでした。
この絵本を読んで、家から外へ出ていくときの小さな喜び、未知の世界へと一歩踏み出す楽しみ、そんな感情を思いおこしてくれたら嬉しいです。
ぜひ、「Michi」の中で迷子になってみてください。
以下がホームページに掲載されている作書の情報です。
作者 junaida
福音館書店より刊行
ブックデザインは祖父江慎+藤井瑶
Hardcover / 78 pages
231×178×90mm
Artist: junaida
Book design: 祖父江慎+藤井瑶(cozfish)
Publisher: 福音館書店
1978年生まれ。画家。2010年、京都・荒神口にHedgehog Books and Galleryを立ち上げる。『HOME』(サンリード)で、ボローニャ国際絵本原画展2015入選。三越クリスマス催事、ほぼ日手帳2017への作品提供や、西武グループによるSEIBU PRINCE CLUBのメインビジュアルを担当。近著に、『THE ENDLESS WITH THE BEGINNINGLESS』『LAPIS・MOTION IN THE SILENCE』(ともにHedgehog Books)、宮澤賢治の世界を描いた『IHATOVO』シリーズ(サンリード)、『Michi』(福音館書店)、装画・挿絵の仕事に『せなか町から、ずっと』(斉藤倫 作/福音館書店)などがある。
どの作品もとても素敵です。
kuranは今現在3冊持っていますが、どれも綺麗で楽しめる絵本ばかり。
子どももヘビーローテーションでjunaidaさんの絵本をおねだりしてきます。
文字のないMichiに隠された楽しみ
少年が家から出て行くところから始まり、道がずーっと続いていきます。しばらく進むと、真っ白で誰もいない街に辿り着き、その次の町は本のちょうど半分。
そこで、あることに気づきます。はじめて、今までなかった2本の道に別れていることに。
この本の裏表紙は少女の絵、タイトルは「みち」。そして少年とは違う方向に道が続いていきます。
この本は、少年から始まる「Michi」と、少女から始まる「みち」が存在していて、本の真ん中で二人は出会い、「新しい道」が伸びています。
文字はないのでここからは想像で話を膨らませて、子どもと話し合うことができます。2人は手を取り共に進むんだね、とか、2人の関係性はなんだろう、とか、これもHUG同様に親子の会話と想像力を養う事を緻密に計算された絵本だなと思います。
子どもは、「犬と猫だからケンカしちゃうんじゃない?」と心配していました笑
少年は猫、少女は犬を連れているのもなんだかいいですね。
あなたはこの絵本にどんなストーリーを付け足しますか?
junaidaの他の絵本
junaidaさんは他にも絵本を出しています。
junaidaさんのイラストはとても手が込んでいて色彩も美しく、絵本にすると子どもの感覚も研ぎ澄まされそうです。
集めたくなるクオリティの絵本たちですね。
まとめ
このMichiという絵本は、複雑な街から道を辿って進むと迷路の要素や、細かいイラストに隠された住人の面白さ、主人公がどこにいるかを探したり、少年と少女の行く先など、かなり多角的に作り込まれた大作の絵本だと思います。
文字がないからこその絵の迫力と魅力がつまっていて、何度も何度も楽しめる絵本です。
絵本選びに迷ったらぜひこの一冊!
ギフトとしても喜ばれる事間違いなしです!
子どもだけでなく、表紙も内容も可愛らしいので大人でも楽しめるおしゃれな絵本です。本棚の彩りとして飾るというのもいいと思います。
一家に1冊「Michi」の絵本、オススメです。
くらしをあげる、kuranでした。
◼︎2人が出会う前の白い静かな街が好き◼︎
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