はじめてのカメレオン飼育|お迎えの準備に専用ケージをDIY編
- 2024.02.20
- くらしの爬虫類
今回はじめてのカメレオン飼育を始めたいと思います。
ずっと飼ってみたいと思っていた爬虫類、第一希望は今人気の(?)レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)でしたが、ショップで下見をして子供たちの意見を聞いたところカメレオンが人気だったのでカメレオンをお迎えすることになりました。
まぁカメレオンも第二希望だったので良しとします。
カメレオンの中でもフォルムが綺麗なパンサーカメレオンがいいなと思いましたが、子供達の意見を聞いたところエボシカメレオンが人気だったのでエボシカメレオンをお迎えすることになりました。
まずは迎えるための準備、ケージ作りをしていきます。
キンカチョウ専用部屋にケメレオンケージを新設予定。
何事かとキンカチョウも落ち着かない様子です。
カメレオンのケージ作り|枠作り
爬虫類のケージは、ライトだヒーターだをモリモリつけたアクアリウムセットよりもさらに値段的に高い印象で、ちょっと手を出すのが大変だなという先入観がありました。
ショップの方に聞くと、カメレオン1匹だとそこまで大きいケージは必要ないとのことでしたが、ちょっとでも快適なお家にしてあげたいので少し大きめに作ることに。
なるべくお金もかけず、家にある木材だけで作ります。
まず枠。
あらかじめ決めていた寸法にカット。
ビスで組んで三面できました。
着色や保護塗装は最後にまとめてやるのでとにかく形にしていきます。
カメレオンのケージ作り|壁作り
枠が組めたら壁を作ります。
カメレオンは力が弱く、隙間から脱走するような事もないので、ベニヤで十分、多少の隙間も大丈夫です(活餌が逃げることはあるかもなので大きな隙間は開けません)。
内面はサテンウォルナットの突板ブック貼り。
横板はちょっと隙間を開けて組みます。
このベニヤ板はオークの突板をランダム貼りしたもの。板目を多くしてエキゾチックな感じを強くしました。
とりあえず3面の壁はこれで完成。
ショップの方やネット上の情報だと、カメレオンは湿度と温度はもちろん、通気性もある程度はないとダメ、水は溜めててはダメで動いてないといけないなどという非常にめんどく…神経質な生き物で環境にもかなり気を遣わなければなりません。
今回お世話になったショップの方に聞くと、4面メッシュのケージでも可ですが、カメレオンは左右と背面は壁にしといたほうが保湿の面、カメレオンのストレス軽減にもいいという事だったので、それに従い作りました。
カメレオンのケージ作り|通気性のある窓作り
天板と、横面の隙間は網戸を使ったメッシュ仕様にしていきます。
横窓は細長い枠を作ります。
ついでに同じ木材で蓋と底部分も作っていきます。
組めたらこんな感じ。
細長いのが側面用、長方形が蓋用。
ボンドが固まったらしっかりとサンダーがけをしていきます。
サンダーはしっかりした方が見た目にもいいし防水性も高まるので手を抜かずにやります。
枠を作りウォルナットのオイルステインで色味を締めます。
全体をオイルステインと仕上げにウレタンニスを2度重ね塗りして乾燥させます。
細長い窓枠には通気性のある素材を使います。
その素材は色々迷いましたが、隙間からコオロギとか逃げたらやだな…ということで網戸を使うことに。
飼い始めてダメそうであればまたすぐ作り変えられるように取りやすくしておきます。
同じものを反対側にも作って横壁は完成。
カメレオンのケージ作り|底板作り
底板はベニヤと廃材を組み合わせて作ります。
ベニヤ板に木材を並べてボンドで固めます。
足つきの机のようなものも作り、高さを出すつもりでしたが、あとあと高すぎることがわかったので却下しました(画像左)。
こちらもウォルナット色のオイルステインで着色後にウレタンニスを三回塗り重ねました。
だいぶ形になってきました、ここまでで2週間ほど経過しています。
子供がなんども中に入るので作業がなかなか進まなかった時期です。
足は高さが出てダメだったのでこちらに変更。
こんな感じで落ち着きました。
カメレオンのケージ作り|天板は開閉式
天板はライトの光も取り込みつつ通気性を確保したいのでメッシュ(網戸)部分を大きく取ります。
枠を組んで蓋部分の土台を作ります。
サイズ違いのものを1つは網戸を張る用と土台用のものの2つ作ります。
こちらも横壁と同じようにすぐ作り変えられるように作りました。
着色をして網を張ります。
メンテナンス的に閉じてしまうよりは開閉式にしようと思い、蝶番でパタパタできるようにしました。
カメレオンのケージ作り|開きドア作り
1番大変だった工程、正面のドア作り。
ここはケージの真正面、顔となる部分なので神経を使いました。
まずはサイズ的にケージに合うアクリル板探しから。
ホームセンターやリサイクルショップなど見て回りましたが良いサイズがなかなか見当たらず、あってもすごい高い(それだけでちょっとしたケージ買えるくらいの値段…)だったのですが、メルカリでちょうどいいサイズで厚みもあり、安価なものを見つけたので即決。
アクリル板が届くのを待ってから作業開始、枠をアクリル板に合うように作ります。
アクリル板がそこそこな重みもあるので枠は強めに作ります。
枠は同じものを2つ作り、間にアクリル板を挟むことができるようにします。
そうすればアクリル板が転落することもなく見た目にもスッキリ作ることができます。
アクリル板をどこに設置しようか色々悩みましたが、端に寄せて取っ手を大きく作ることにしました。
ゆくゆくはこのドア部分の内側にも止まり木を付けていきたいので、端に寄せる方がいいのと、カメレオンは神経質なので全面透明よりも隠れられる場所を増やすことを意識しました。
空いている箇所がアクリル板の場所、ベニヤで埋めたところに取っ手をつけます。
アクリル板を取り付けてオーク色のオイルステインで着色。
蝶番をつけて、本体に取り付けます。
いい感じです。
内側には金具をつけて留められるようにしました、こういった金具は微調整が難しいですが、きっちり綺麗にできたらその分綺麗ですね。
隙間なく開け閉めもスムーズにできるように調整しました。
続いて取っ手作り。
昔あったタイプライターを分解した時に出てきた黒い棒と太めの木材を使って取っ手を作ります。
太めの木材を半分にして中央に穴を開けます。
ここに、タイプライター棒を差し込みボンドで固定。
これで一晩置いてしっかり固まったら土台としてベニヤ板に固定。
そして着色。
これを扉に取り付けて完成。
開け閉めもスムーズで完璧。
いい感じの扉ができました。
天板ももっと開けやすくするために取っ手をつけます。
セリアさんで売られているこの真鍮取っ手を取り付けます。
こちらもいい感じ、そして全体がこちら。
こんな感じで扉が開くようになりました。
ここまできたら終わりがようやく見えてきました。
カメレオンのケージ作り|内装は手探り
続いて内装作り。
アクアリウムなら石組みをしたりブランチウッドを設置してウィローモスを巻き付けたりグロッソを植え込んだり…といった工程。
カメレオンがどういった内装を好むのかよくわかりませんが、枝がたくさんあって葉っぱとかに隠れられる感じが良いと思うのでそんな感じにしていきます。
ずっとキンカチョウの止まり木として大切に保管していた(放置していた)桃の木を切断して適当に配置。
こうとか
これとか
こんな感じ?
組み合わせてみたり
これなんかいいな
お、なんかいい感じ。
水槽でブランチウッドのレイアウトを考えるように、あーでもない、こーでもないと枝組みを考えていく作業は、結構楽しかったりします。
カメレオンは枝の上で生涯のほとんどを過ごすらしいので、ケージの下よりも上の方に枝がたくさん来るようにします。
バスキングライトに近づけるように、というのも大きな理由。
最終的にこんな感じになりました。
枝をビスなどで固定してしっかり固めて、それぞれと壁をつなぐようにロープを張りました。
ロープは、百均で売っている麻紐を固結びを繰り返して太くしてつくりました。
最初は結び方も考えてオシャレな感じにしようかと思いましたが、結構な長さ、数が必要になりそうだったので時間もないので諦めて簡単にできる固結び。
これなら何も考えずテレビを見たりしながらできるので無理もなく作れました。
これで完成形。
ちょっと植物を置いたりクランウェルツノガエルを置いたりしていますが、これからまだ変えていくつもりです。
枝とかもまだまだスカスカなので、カメレオンをお迎えしてどんな動きをするかでどんどん追加していこうと思います。
それと完成してドアを開けてから気づきましたがなんだか独特な匂いがします…。
おそらく麻紐の匂い。
まぁそこまで気にはなりませんが、もっと臭いのないものを選べばよかったかも。
カメレオンのケージ作り|温湿度計と枝追加
扉の裏側に追加していきます。
まずは小枝。
アクアリウムで使っていた流木を利用。着色をしてベニヤ板に貼り完成。
それと百均(確かダイソーさん)で購入した温湿度計。
これを扉裏に設置。
温湿度計もこだわればもっといいのがあると思いますがとりあえずこれで。
カメレオンのケージ作り|バスキングライト設置
家に余っていたライトを使います。
電球は爬虫類飼育用蛍光ランプ「REPTILE UVB100」を使用。
たくさんありすぎてよくわからなかったので、無難そうなこれを購入。
ちょっと光量が足りないかな?
と思ったのでもう1つ設置しようと思います。
天井から吊りたいのでパイプを組んで天井に設置します。
こんな感じにしたら、
これまた余っていたイケアのライトを設置して完成。
これでだいぶ明るくなりました、タイマーで制御して昼間はライトがつき、夜は消えるようにしています。
中には保温球を設置して温度をキープ。
こちらはサーモスタットを使用しています。
キンカチョウで使っていて余っているものを再利用、ケージは大きいので60Wのものを使用しています。
ケージを部屋のだいぶ高い位置に設置したのは、カメレオンは上から見下ろされるのを非常に嫌うらしいので、人間の目線より高いところに行けるようにケージを土台に置いて高さを出し、人間を見下せるようにしてストレスをななるべく減らすようにしています。
これで完璧、かな?
まとめ
カメレオンのケージ作り編でした。
次はお迎え編。
カメレオンを飼うと決めてから制作開始、完成まで1ヶ月。
子供たちのカメレオン熱もすっかり冷めてきた頃にようやくお迎えです。
飼育から半年経ってようやく記事をアップできましたが、今のところ特に問題なくケージ内で元気に過ごしてくれています。
1ヶ月もかけてケージなんて作ってられないよって好奇な方には、普通にカメレオン専用ケージが売られてますのでそちらをどうぞ。
くらしをあげる、kuranでした。
◼︎次回はドキドキお迎え編◼︎
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