#18 60cmアクアテラリウム水槽|立ち上げ方法と適した水草
- 2020.06.06
- くらしのアクアリウム
60cm水草水槽をレイアウトしたい|現在はアクアテラリウム水槽へ#18
ネイチャーな水草水槽をレイアウトする過去から現在へ#18。
今回は60cm水槽のアクアテラリウムのはなしです。
立ち上げたアクアテラリウム
いよいよアクアテラリウム本格立ち上げ。
レイアウトを考えながら石や流木などを組んでいき、どこまで水を貯めるのかも考えながら作っていきます。
前回の記事でも触れましたが、石を扱う時はガラス面に触れたりしないように注意。簡単に傷が入ったり割れたりします。
必要な機材
アクアテラリウムには、当然ながら今まで使用していたフィルターやCO2点火装置などの機材は使えません。
そのかわり、底に敷いて使う底式フィルターを新たに導入しました。
こちら。
初めは両方を使っていましたが、現在は右側のティポイント6iのみで運転中です。
底に敷いて使うものなので、全ての始まりの前に使用します。
石ゴロゴロによる事故を防ぐために、水槽にまずクッションザインを敷いてから、このティポイント6iを設置。手のようになっている分岐にそれぞれエアーポンプホースをつないで、水を送り込むポイントを作ります。
これにより流木や石の上から水を垂らすことができ、そこに苔を繁殖させることもできたりします。
排水ホースは後ろ側や植物の下になるように配線していきます。
これが完璧に隠れると、本当に人工物が何もないのにみずみずしいネイチャーで綺麗なテラリウムが出来上がります。
横から見た図。
石組みで高さを出しています。
ハイドロカルチャーなどを設置
クッション材、底式フィルターを設置し、素材たちを並べてレイアウトができたら、次は植物を置いていきます。
植物は100均で販売されているハイドロカルチャーのものを使用。
また今まで育ててきたウィローモスやリシアやミクロソリウムなども使います。
こんな感じ。
ハイドロカルチャーは水がかかるかかからないかくらいの場所に植え、垂れてくる水で生きていけるようにします。
水草ではないので、水中にならないように気をつけましょう。
水を貯めて生体も入れる
水は今までずっと使用してきた「出来上がった水」を使用することで、生体に負荷が少なくなります。
とはいえ水温などは下がってしまっているので、水合わせは入念にするようにしましょう。
これでほぼ完成です。
あとは少しづつ水草の位置や水の量やホースの位置を微調整しつつ運転していきます。
手入れはとても簡単。
30cm60cmどちらもテラリウム仕様に。
水草メインの時は緑緑していた景色が一変、荒々しい雰囲気が出てきます。
でも植物に「スイッチ」が入れば、またみどり緑してくるはずです。
数日後、
スイッチが入りました。
もさもさ。
ジャングル化しています。
苔は山から調達
いままで使ってきた素材では足りないのが「苔」。
初めはウィローモスでテラリウム部分を作っていましたが、水を垂らしても徐々に枯れてきてしまいました。
そこで近くの山に自生している苔を調達してくることに。
wasabiさんに聞くと、「場所は言えませんが山から採って来ています」ということだったので真似してみました。
しばらく放置していて枯れ果てたウィローモス。ウィローモスはかれると処理が大変です。
ここに採ってきた苔を貼り付け放置。
凄まじい苔の生命力
採ってきた苔も初めは馴染まずうまく増やせられませんでしたが、数週間した頃に急に増えはじめました。
適応能力なのか繁殖してきたのか、ものすごい生命力。
少しづつもさもさになってきました。
また数週間後
もしゃもしゃ!
そこここで手に入るオススメのコケ
苔はホームセンターやショップで購入もできますが、テラリウムにそこまで多くの苔は必要ないので、山で採れたオススメ苔をご紹介。
まずはこれ、
ヤマゴケ。
どこでも手に入る上に綺麗に広がる。
と左下のちょっとギザギザしたのはホウオウゴケ。
こちらはそこらへんとは言えなくても清流気味のところを探せばみつかるかも。
特にすごいのがこのヒメジャゴケ。
街中でもちょっとした水場に生えているこれ。場所によってはあまり綺麗には見えませんが、テラリウムに入れるととても綺麗に映えてくれます。
しかも繁殖力もすごいので、どんな環境でも水があれば元気に広がってくれます。
屋久島感出てるー。
この滴る感じサイコー!
白いキノコまで生えてきてるー。
ネイチャーです。
水中にはお気に入りの水草
水中はあれこれ考えて行き着いたアクアテラリウムっぽい水草。
ミクロソリウム。
シダ系の水草で、アクアテラリウムの世界観にぴったり。
耐寒性もあり、ヒーターなしでも生きていてくれ、育つスピードも本当に緩やかなので、こちょこちょトリミングする必要もなし。
ズボラなテラリウム水槽にぴったりです。
生体も入れています
生体も泳がしていますが、なにせヒーターなしの過酷な環境なので、入れられる生体の種類は限られます。
ヒーターを入れればいいのですが、もうめんどくさいので景観を損ねネイチャーではなくなるので入れていません。
安定のミナミヌマエビ。とちょろっとレッドチェリーシュリンプもいます。
敵がいないので増える一方。
抱卵しまくりです。
ここはエビ天国になっていますね。
あとヒメダカ、白メダカも数匹。
やっぱり日本人はメダカですね。
落ち着くとやることのないテラリウム水槽
一旦落ち着くと、本当に手を入れることがなくなるくらい落ち着いてくれるテラリウム水槽。
水草水槽が犬くらいの手間がかかるとすると、テラリウム水槽は猫って感じでしょうか。
愛でてあげたい時だけ愛でであげればそこそこ綺麗に保ってくれます。忙しい現代人にはぴったりのアクア。
さすがに何ヶ月も放置していると、モサモサになって光の届かない下からどんどん枯れていってしまいますが、ちゃんと定期的に手をかけてあげればすぐに写真のように綺麗な状態になります。それでもアクアリウムでは考えられないくらいの期間は放置できるので、忙しい方けどアクアは続けたいなんていうkuranにぴったりなシステム!
綺麗な水景にこの方も覗きにきました。
キンカチョウ♂くん
いや水景やなくてメダカ狙っとんな。
余裕が出てきたらヒーターを入れてまたアフィオセミオンを飼いたいなと思っています。(今は友人に差し上げました)
アクアテラリウムに必要な道具
アクアテラリウムに必要な道具をまとめてみます。
水槽の準備
まずは水槽。
間違いなく水槽は大きければ大きいほど管理が楽です。でかすぎるのはそれはそれで大変ですが、60cm〜90cmくらいがちょうどいいと思います。
フラット水槽も面白いですね!
緩衝材の準備
石を使う場合は緩衝材がある方がいいです。
100均に売っているような薄い発泡ボード(スチレンボード)なども使えると思いますので、何かしら工夫をして割れ防止をするのが大切です。
素材集め
素材集めはレイアウトの全てを決める重要なものですので、石や木などネイチャーなものを考えて集めましょう。
何も全て買う必要はなく、自力で集めてくるのはいいですが、私有地に入らないことや川にある石は、むやみに持ち運ぶと罪になることもあるという一般常識をしっかりと遵守した上で素材を集めましょう。
ただ自然の中から持ってきたものはいい形のものがなかったり、変な虫のタマゴなどが付着している可能性も大いにあります(テラリウムは基本フタをしないので部屋に虫が飛び回るなんてことも…)ので、やはりお金を出してでもお店などの消毒され管理されたものを選ぶ方が無難かもしれません。
底部フィルターは必須
外部フィルターではテラリウムは難しいので、底部フィルターは絶対に用意しなくてはなりません。
そこまで高価なものでもないので、水槽のサイズに合わせて選びましょう。
水草と苔と観葉植物
あとは好みの観葉植物や水草を選びます。
ここは好みなのですが、テラリウムっぽいオススメのものを紹介しておきます。
あとは生体を入れるのかどうかは好み。
これだけでもうできてしまうアクアテラリウムは、手もかからず経済的でいいですね。
アクアテラリウムまとめ
▶︎レイアウト前に水槽の緩衝材が大事
▶︎底部フィルターが大活躍
▶︎素材を探しに行くのも楽しい
▶︎安定すればもののけの森を表現できる
これでテラリウムの記事はおそらくおしまいです。何もすることがないので笑
また大幅なレイアウト変更をしたら記事にしていきたいと思います。
もっとお手軽な「侘び草」と言うものもあり、これは小さな水槽に水を入れてポンと置くだけのもの。
これなら5分で作れます。
もっとズボラな人向け!
くらしをあげる、kuranでした。
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