キンカチョウよりも小さなハチドリ|日本で会うことはできる?
- 2020.05.19
- くらしの錦華鳥
Wirestock – jp.freepik.com によって作成された green 写真
キンカチョウと日々触れ合っているからなのか、我が子はとくに鳥に興味があるご様子。
そんな我が子が最近お熱なのがハチドリ。CMで流れるハチドリを見ては「あ、ハチドリー!」と反応しています。
せっかくなので実物を見せてあげたいなぁと思うのですが、そういえばハチドリはどこに行けば見れるのでしょうか、沖縄?ハチドリの事はもちろん知っているのですが、そういえば詳しいことはあまり知りません。
ハチドリはどこに行けば見れるのでしょうか、調べてみました。
ハチドリについて
ハチドリは、鳥類のなかでもっとも小さな種類で、世界最小のものは体長が大人の親指ほどしかなく、重さはなんと2g!
うちのキンカチョウがだいたい18g〜24gなのでその小ささがわかります。
キンカチョウも相当小さい鳥ですが、さらにこの半分以下のサイズということになりますね。驚きです。
ハチドリの名前の由来は、漢字で書くと蜂鳥ということからわかるように、羽ばたく音がハチのようにブンブンいうのでハチドリと名付けられました。また、ホバリング(空中静止)時に羽を8の字(横から見て)のように動かすからだという説もあります。
素敵なのは英語名。ハチドリは英語でHummingbird、直訳すると鼻歌鳥。かわいい、でもHummingには「ブンブンいう」や「極端に忙しい」などの意味合いもあるのでそちらの方が強そうです。でも日本人からするとハミングバードってなんだか響きがいいですね。
動画などで見ると本当にハチの飛ぶような音で飛行しているのがわかります、あのサイズでブンブン飛ばれたら、見慣れない人はハチだと思ってしまいそうです。
飛行中は、なんと60回/秒ほどの速さで羽ばたきながら飛んでいて、その代謝は虫にもっとも近く、全動物中で最も活発な代謝を行なっているそうです。そのため食欲は旺盛、1日に自重とほぼ同じ量の花蜜を飲まないと代謝に追いつかないようです。またそのホバリング能力でまさかのバック飛行もできます。
眠る時は激しい消耗によるエネルギー消費を防ぐため、熟睡というより昏睡状態で眠り、寝ながら「ピィーピィー」と寝言を言いながら眠ったりする。
また足は退化していて停まる事はできても歩く事はできないそう。
知れば知るほど気になるハチドリですね。
ハチドリはどこに分布している?
さて本題です。これが気になったので調べはじめたのですから。
ハチドリは、アメリカの南西部からアルゼンチンの北部に生息していて、日本にはしとっこしとり居ないのです!勝手に沖縄とかの暖かいところに行けば見れるのかなぁと思っていましたがアメリカ南部、到底行く予定のない場所に分布しているのですね。残念。
そういえば、動物園などでも全く見たことがありませんし、花鳥園グループ(神戸どうぶつ王国や松江フォーゲルパーク)のような鳥に特化した施設でも一度もお目にかかったことがありません。
日本でハチドリは見れないのでしょうか…。
日本で見ることはできる?
いえ、日本でも見ることができる施設があります。
それは、「長崎バイオパーク」のフラワーパーク内。この長崎バイオパークは日本で唯一ハチドリを飼育している動物園なのです。
ただ、このハチドリはやはり飼育が非常に難しいらしく、今現存している個体は2009年に6羽で飼育を開始した中の最後の生き残りになってしまっているようです。近い将来、日本では見られなくなる可能性が高そう…、長崎かぁ。遠いなぁ。
長崎バイオパークで飼育されているハチドリは、チャムネエメラルドハチドリという種類でペルーやエクアドルにいるもののようです。名前は「チーチー」鳴くことから「チッチ」と呼ばれていて、「空飛ぶ宝石」と称される美しさだそう。
長崎バイオパーク公式ホームページより
園長さん曰く「ハチドリの寿命は野生で5年、飼育下で10年程度。ハチドリの輸出はワシントン条約で規制されており、新たな輸入は難しい」とのこと。
2009年にペルーから輸入したそうなので、もうすでに寿命の限界を超えています。
悲しい、会いに行けそうにありません。。
九州の方が羨ましい。
長崎バイオパーク
住所:〒851-3302 長崎県西海市西彼町中山郷2291-1
電話番号:0959-27-1090
営業時間:10:00~17:00(入園締切 16:00)
入館料:大人1,700 円 中高生1,100 円 休園日3歳~小学生800 円
休園日:年中無休
公式ブログはこちら
http://www.biopark.co.jp/staff/
日本でハチドリ?それ実は…
日本でもハチドリを見た!なんて行ってる方がいたりしますが、それハチドリではなくガなんです。
我が家の庭にもたまに飛んできます。
あれは、ホウジャク(星蜂雀)というスズメガ科のお仲間。サイズは小さいホシヒメホウジャクが5cm未満、大きなクロホウジャクなどは7cmほどになり、だいたい本物のハチドリと同じようなサイズなのです。
またホウジャクよりも体色に緑みがかったオオスカシバ(大透翅)というのもスズメガ科で、こちらの方がより鮮やかでハチドリ感満載。
なのでハチドリのいない日本においては、あのホウジャクやオオスカシバがハチドリのようなもの。
華やかな見た目からとてもガのようには見えませんし花の蜜も吸いますしホバリングもしますしブンブン言いますし、ガの仲間なだけであれはもうハチドリです。そう思って愛でましょう。
まとめ
ハチドリは日本では唯一見ることができるのは長崎バイオパークのみ。
まもなく寿命を迎えると見られ、残念ながらそれが日本で見ることができる最後のハチドリ。
知れば知るほど興味深い生態のハチドリさん、ぜひ一度でいいから生で見てみたいですね。
それまではホウジャクやオオスカシバで我慢しておきましょう。
くらしをあげる、kuranでした。
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