錦花鳥-キンカチョウ-の飼育に必要なもの|お迎え〜快適なお家作り

錦花鳥-キンカチョウ-の飼育に必要なもの|お迎え〜快適なお家作り

錦花鳥のかわいさを分かっていただけたら、次はその飼育方法と必要な道具です。

kuranは実家ではセキセイインコの飼育経験はありましたが、錦花鳥は今回で初めてでした。環境は徐々に改善・変化し、長年飼育してきて自分なりの経験値もついてきましたが、あくまで素人の錦花鳥育成。参考の一つくらいでお考えください。





ざっと育成に必要なものはこちら

・ケージ
・ケージカバー
・エサ入れ2つ(シード用ボレー粉用)
・水入れ
・水浴び用のケース
・ヒーター(冬は必須)
・温度計
・つぼ巣(必須ではない)
・(ひなの場合は上記に加えて)すり鉢/給餌器/パウダーフード/アワ玉

このくらいあれば十分です。ひなをお迎えするのであれば、暖かい時期にするようにしましょう。

 

準備も整っていない環境で、キンカチョウのしかもひなが、日本の冬の夜を乗り越えることはできません。下手をすると一晩で弱って死んでしまうこともありますので、お迎えするのは暖かい時期をお勧めします。

 

 

錦花鳥を迎えたのは初夏、お迎えした時はケージなども準備しておらず、有り合わせでなんとか飼育することになりました。販売していたお店には鳥用のケージが品切れ中、飼育方法を聞き、餌と必要な道具一式を揃えて帰宅しました。

 

 

こんなケースに入れられて。

店員さんには「お持ち運びどのくらいですか?」というケーキ屋さんで聞くような問答の後、このケースに入れられました。お店から自宅までは近かったのですが、遠方だったらもっと大きなケースになっていたのでしょうか?素人の自分にはわかりませんでした。

 

ケージはとりあえずダンボールなどで大丈夫ですよ、と言われたのですが、ダンボールだと横から観察ができず不安だったので自宅にあった水槽を使って簡易ケージを作りました。ガラス面ではひなに負担がかかるので、底面にはおがくずを敷いています。おがくずはとても安価で販売されています。なければ新聞紙やティッシュなどを細かく破って敷き詰めて代用しても大丈夫です。フンなどで汚れてしまった分は撤去してあげます。これでいいのかなと不安になりましたが、素人の自分にはわかりませんでした。

ひななので飛ぶことはできません。なので止まり木は必要ありません。

 

というかひなの間は何も必要ありません。温度管理をし、エサを1日3回に分けて与えることくらいです。

 

大事なのは、水分を与えようと水の張った器などを入れてはいけません。誤ってそこに落ち、窒息してしまったり、羽が濡れて体力を消耗したり、水の中に含まれる菌などで病気に感染したりするためです。水は大病の元です。

 

餌やりは注射器やスポイトなどの給餌器で与えます。始めは注射器タイプのもので与えていましたが、与える量をうまく調整ができなかったので画像の給餌器に変更しました。こちらの方が力の加減ができて与えやすいです。注射器は100均などでも販売されているので、試してみて使い勝手のいい方を選びましょう。

ケージは飛ぶことができるようになる直前までは必要ありませんが、早めに用意したほうが何かと安心です。置く場所や小道具のセッティング、カバーなど。ヒーター使用時にはコンセントも必要になるのでそこらへんも考慮しながら。

 

 

ケージは小さすぎず、小鳥が抜け出すことがなければ、どんなものでも構いません。止まり木は最低でも2本以上は用意してあげましょう。ケージ選びは本当に悩みましたが、いつまでもあんな水槽に閉じ込めておくことはできません。でもこれだというケージにはすぐに出会うことができました。

 

Ferplast(ファープラスト)のレジーナゴールドというイタリア産の鳥かご

 

一目惚れして買いました。イタリア産だから、というわけではありません。この真鍮っぽいゴールドに、丸っこいフォルムを気に入りました。昔セキセイインコを飼っていた四角いカゴしか知らなかった自分には軽く衝撃でした。鳥業界はこんなにもおしゃれになっているのかと。

 

一羽飼いであればこちらで十分、生涯使うことができます。エサ入れや水入れ、止まり木など一通りはセットになっているので、とても便利です。見た目もかわいい。錦花鳥には不要なパーツも沢山付いてますので、必要なものだけ取り付けるようにします。

夜は決まった時間に消灯してあげます。

規則正しい人であれば構いませんが、なかなか同じ時間に消灯って意外と難しいので、ストレスを和らげるためにもケージにはカバーをつけてあげましょう。カバーは販売もされていますが、ぴったり合うものを探すのが面倒だったので、自分で作ることにしました。作ると言っても買ってきた生地を縫い合わせただけ。

 

錦花鳥はエサの食べ方が下手くそです。そこらへんに飛び散らかすので、ケージ、あるいはエサ入れの周りを何かで覆った方が部屋が散らからずに済みます。画像はケージ全体をダンボールで覆った図。この後、下の画像のように薄い塩ビ板で覆うように変更しました。こちらの方が場所もとらずすっきりします。

 

つぼ巣は、一匹で飼育する場合はなくてもいいと言われていますが、kuranは入れてあげました。はじめのうちは怖がって入ることはないですが、そのうち慣れて入ってくれます。可愛いです。

 

ペアで飼育し、繁殖を狙う場合は必須アイテムです。その場合は、フンがたまって不衛生になるので定期的に洗浄してあげます。ただ、つぼ巣の中に何かを集め始めたらそっとしておくようにします。

繁殖についてはまた別の機会に記事にします。

 

 

あと冬が来る前に必ず用意してあげたいものはヒーターです。

右端のものがヒーター。

 

ホームセンターなどでも取り扱いのある、ごくごく一般的なヒーターです。一羽で飼育するには、サイズは一番小さいものでいいと思います。錦花鳥は暖かい地域で生息しているので、冬の寒さはこたえます。せめてケージを温めておくと、病気などもしにくくなり錦花鳥も快適に過ごすことができます。ケージの中に入れても構いませんが、思わぬ事故があるかもなので外にフックなどでぶら下げます。

 

画像のものはサーモスタットもつけています。温度を調整してくれるもので、自分の設定した温度を保ってくれます。

サーモスタットなしでも育成は可能ですが、こまめにチェックし温度の上がり下がりを管理しなくてはいけません。結局要るようになると思うので、一緒に買う方があとあと楽です。タイマーもあればもっと楽です。kuranはヒーターと照明をタイマーでセットしています。

 

 

 

そのうえから、ケージカバーをかけてあげると、ケージ内が暖かく保てます。この時、全てを覆わないように気をつけて、換気できる隙間を作っておきましょう。温度は25度前後を保ちます。

 

スマホで暖をとる錦花鳥

 

錦花鳥のストレスを軽減させるためにも、1日一回は放鳥してあげます。放鳥はケージから出して屋内を羽ばたかせることです。放鳥することでストレス軽減や飼い主とのふれあいタイムが出来上がります。ひなから育てた場合は、この時間を長く取るほど信頼度が増し、勝手に寄ってきてくれるほどになるので貴重な時間となります。またあまりべたべた触りすぎるの良くないので適度にしておきましょう。

 

放鳥は、決して屋外に出さないよう戸締りをお忘れなく。鳥は目が悪いので、夜に屋外に出てしまうと帰ってくることができません。屋外にはカラスや猫など錦花鳥の天敵がたくさんいますので、生涯屋内で飼育するようにします。扉の開け閉めには十分注意してください。

またこのように錦花鳥はそこらへんにフンを撒き散らします。ぷりっと。

 

これをヨシとできない場所へはいけないように、飛ばせていい部屋を制限しましょう。パソコンやテレビの上など暖かい場所へ止まることが多いので、家電などのある部屋で放鳥する場合は注意が必要です。スマホもあったかいので寄ってくるのだと思います。家電好きな小鳥さんなので、気づけばフンまみれ、パソコンのキーボードなどは特に要注意です。(掃除が大変!)

でもこのおケツが可愛いので大目に見てあげましょう。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

錦花鳥の飼育、立ち上げから注意点までまとめてみました。参考になれば幸いです。また気付いた点や抜けていたところがあれば追記、添削していきます。

 

 

・キンカチョウのまとめページはこちら。

・キンカチョウのつがい飼育編はこちら。

 

くらしをあげる、kuranでした。

◼︎おケツもかわいい◼︎