庭に植えたブロッコリー｜穴ぼこになり残酷な出来事も起こったはなし

家庭菜園をしている人は多いと思います。

ナスやプチトマト、ハーブ系が人気で簡単に育てられるしかなりの収穫も見込めますよね。

我が家でも家庭菜園をしています。うちは大葉の消費量が多いので大葉が畑部分の大半を占めていますが、余ったスペースには色々試しながら苗を植えるようにしています。今年はブロッコリーと大根に挑戦してみました。

ブロッコリーに起きた変化

しかしそのブロッコリー、植えてから一ヶ月ほどで変化が。

がっつり食われとるやないかい。

がっつり食われていました。

つい先日まで青々としていた菜っ葉が見るも無残な姿になっていて、目ん玉が飛び出しそうなるのを何とかこらえながらよく見てみると。

犯人は誰でも知ってるあの子

いました。

こいつらです。

虫嫌いの方のためにイラストで載せますが、

小学校の授業などでもさんざん見せられたモンシロチョウの幼虫です。

確かにきてた、モンシロチョウよくきてたー！なんかえらい長いこと庭で飛んでるなと思ってた時あったー。

と思ってももう遅いですね、すでに卵を産みつけ、モンシロチョウはしっかりと役目を果たしていました。よく見たら卵も何個かある。うーん。どうしよう。昔はキャベツによくついていたのを見てたので、てっきりキャベツだけなのかと思ってましたがブロッコリーにもつくんですね。薬品なしで野菜を育てるって大変なんだと痛感しました。

最近はエリック・カールの名作「はらぺこあおむし」がお気に入りの我が子。

あおむしの歌を歌いつつ、子どもに実物を見せてあげると奇声を発しながら歓喜する始末。おい、ブロッコリーはもういいのか、と思いましたが我が子はあおむしに夢中。じゃあもう食育やめてこのあおむしの成長過程を観察させることにシフトします。

なんだか様子がおかしい

と、いうことでブロッコリーを踏み台にしてあおむしの成長を見守ることにしました。子どもも日に日に大きくなるあおむしに喜び、つんつんつついては奇声を発します。いまは平気で触っていますが、もう数年できもちわるーと言い出すのでしょうね。いつから虫を触れなくなったのか、kuranも思い出せません。

数週間経ってずいぶん大きくなり、そろそろサナギになるかな？と思っていたら、

なんか様子がおかしい。

成長が止まってる、

ていうか動きも止まってる。

葉っぱの裏でうずくまるようにじっとしている。

どうした、ぺろぺろキャンディーとかさくらんぼパイとか食べ過ぎて腹が痛くなったのか、と思っていたら、

えっ？！

卵産んだ！？

なんとこのあおむしはモンシロチョウの幼虫ではなく全く別の生物で、この姿が成虫で卵を産み、またそれが孵化してこのブロッコリーを食べ尽くす気なんだ！やっぱりモンシロチョウはキャベツだけだと思ってた、というか我が子はこんな得体の知れないあおむしを毎日つんつんしとったでー！と思いましたがこの子はやっぱりモンシロチョウの幼虫でした。

なぜモンシロチョウの幼虫が卵を産んだのか

なぜモンシロチョウの幼虫が卵を産んだのか、それは調べてみるとすぐにわかりました。

このモンシロチョウの幼虫は、卵を産んだのではなくて「産まされた」のです。

あおむしは卵を抱きかかえたまま動きませんが、実はこの卵はすでにサナギの状態だそうです。このサナギからやがて出てくるのは、なんとハチ。あおむしをこんな姿に変えてしまったのは、アオムシコマユバチというハチだそうです。

このコマユバチは、モンシロチョウの幼虫の体に卵を産みつけます。産みつけられた卵は体内で孵化しあおむしを食べながら成長（うぇっ）、やがて体外に出てサナギになります。この時、あおむしはもう死んでいるようなものだそうです。確かに、もう動くことはありませんでした。

なんというえげつないお話。

あおむし可哀想。

せっかくブロッコリーを諦めて我が子に成長記録を見せようとしたのに結果ハチになるだなんて。

我が子が小学生になって「モンシロチョウの成長過程を書きなさい」的な問題がテストに出た時に、「卵→幼虫→ハチ」って書いてバツ食らったらどうしてくれるんじゃワレ、と言いたいところですが虫とはわかりあえそうもないので、ハチが出てくる前に処分することにしました。

まとめ

虫の世界も強烈ですね。

小さな世界にも弱肉強食はしっかり存在していて、そのやり方も賢いからなんともおぞましい。

今回は、ブロッコリーを育てていたらモンシロチョウの幼虫を育てることになり、結果ハチを育てていた話でした。

子どもがいなかったらこんな世界があることも気づかなかったなー、子育てっていろいろ気付かされるなぁと思いました。

やっぱり実物より絵本だわって方はこちら。

とびだす！　はらぺこあおむし

posted with ヨメレバ

エリック・カール/もりひさし 偕成社 2019年02月27日

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くらしをあげる、kuranでした。

◼︎みなさんのモンシロチョウの幼虫は大丈夫ですか◼︎