こどもとのタンデムは何歳から?注意点は?バイク二人乗りについて

こどもとのタンデムは何歳から?注意点は?バイク二人乗りについて

バイクをカスタムしていたりすると、子どももバイクに興味を持ち出します。

そのうち、「乗ってみたい」「後ろに乗りたい」と言うようになりました。そういえば、子どもとのタンデムっていつからできるようになるのでしょうか。街を走っていてもあまり見かけませんが、たまに小さい子を乗せて走っている方を見かけます。

タンデムについての本当のところ、詳しく調べてみたので子どもとのタンデムをしてみたいとお考えの方は参考にしてみてください。

そもそもタンデムとは?

タンデムというのは、バイク用語で「二人乗り」のことを指します。語源は、「2頭を直列で繋いだ馬車」を意味するtandemから名付けられたそうです。

子ども云々の前に、タンデムをするには運転手に課せられるいくつかの条件があるのでご注意を。

▶︎バイクの排気量が51cc以上で、タンデム用のシートがあるもの。50ccの原付ではタンデムしてはいけません。

▶︎小型以上のバイク免許を取得してから1年以上経過していなくてはタンデムできません。ある程度の経験値がなくては危険だからですね。さらに高速道路の場合は、3年以上経過していて運転手が20歳以上でなくてはなりません。

▶︎首都高速では一部区間を除き2人乗り禁止。

運転手は講習所などで以上の内容は頭に入っているかと思いますが、1年以上経過していると二人乗りについてのルールなどは忘れがち。

同乗者の命を守るためルールはしっかり守り、タンデムをする前に今一度、道路交通方についても頭に入れておきましょう、また違反をすると違反点数2点反則金12,000円がかかってきます。

子どものタンデムについて

結論から言うと、道路交通法では、子どものタンデムは特に年齢制限や身長や体重による制限などはありません。となると、赤ちゃんなどでも抱っこ紐などで乗せて一緒に走ることは可能なのでしょうか。

実はこれはダメなのです、年齢制限などはありませんがタンデムする条件があります。

そのひとつがヘルメットの装着

運転手は当然のこと、同乗者の子でもにもヘルメットの装着は必須義務となります。赤ちゃんにヘルメットは現実的に厳しいので、この時点でタンデムの条件を満たしていないことになりますね。

もうひとつは足がステップに届くか

排気量が51cc以上でタンデムのできる仕様のバイクには、同乗者用のステップ(足置き場)が装備されています。運転手の後ろに座り、このステップに両足を乗せることができるのがタンデムには望ましいので、ここに足が届くかどうかがひとつの指標になってきます。

子どもの成長具合や、乗っているバイクによってもサイズ感は変わってきますので明確な年齢制限はないんですね。

我が子は4歳になりますがタンデム用のステップにはまだギリギリ両足は届きません。言うこともしっかりとは理解できていないですし、危険なことの方が多いかと思うので、園児であるうちはまだタンデムは無理かなと思っています。

しかし成長具合は子どもによりバラバラなので園児であっても年中さん以上であれば乗せることができる子もいそうです。

51cc以上のバイクであっても、一部には同乗者用のシートやステップのないバイクもありますし、カスタムをしてタンデムできない仕様にしている場合は、タンデムの条件を満たしていないので違反となります。

子どもを安全に乗せるための装備品

子どもとのタンデムでツーリング。きっと楽しいですよね、子どもにもいい体験になると思います。

しかしそれは安全・安心であることが絶対条件です。

事故はどれだけ注意していても起こるときには起こるもの。万が一の有事の際に、可能な限り最小限の被害で済むように装備品には気を使い揃えることが大切ですね。

▶︎ヘルメット

同乗者でも必須のヘルメット。これは絶対に外せないので必ず準備しましょう。

子供用のヘルメットはなかなか種類もなくお気に入りのものを見つけ流のは難しいかもしれませんが、無いことは無いので根気よく探しましょう。子供は圧迫感を嫌がることが多いので、フルフェイスの方が安心ですがジェットヘルメットの方が個人的にはオススメ。半ヘルはズレやすいのでダメ。

装備品のヘルメットが気にいると、大人と同じように子供もお出かけが楽しくなります。

子供が好きな色や形のものを選んであげれば、ツーリングがより楽しいものになりますね。

 

▶︎インカム

ヘルメット同士だと、たとえ真後ろで近づいて喋ってもなかなかお互いの声が聞こえません。

子供はバイクの振動や退屈になってくるとすぐに寝てしまう可能性があるので、インカムで話題を振って目を覚まさせたり、起きているかの確認や、運転手側が子どもに伝えたい情報「停まるよ、発進するよ、お腹すいた?、景色が綺麗だよ、などなど」や、子供が伝えたい情報「トイレ漏れそう、眠い、お腹空いた、疲れた、寒い、暑い、などなど」を交換することができ非常に便利。なくてもいいですが、あった方が絶対いい。

インカムはどんどん性能も良くなり、遠い距離でも繋がったり音声の質が高かったりなど種類によってその性能は様々です。

子どもとのタンデムに距離は必要ないですが、今後子供が大きくなり自分のバイクを持ったときにはいいインカムを購入しておいた方がいいかもしれませんので、性能とその金額に合わせて一番合うものを選ぶのがいいかと思います。

金額は本当にピンキリです。

でも通話ができたときの快感は、きっと忘れられないものになりますよ。

▶︎ジャケット

転倒したときや衝突などした場合、子供が地面に落ちた際にラフな格好だとダメージも大きくなります。

子供用のプロテクター入りのバイクジャケットが一番望ましいのですが、あまり種類もないのが現状です。スノボウェアやアウトドアウェアなどでも代用はできるので、可能な限りプロテクター入りのものを選んであげる方が安心ですね。

 

▶︎グローブ

グローブもなくてもいいのですが、転倒したときにまず出るのは手なので、スピードが出ていなくても結構なダメージを受けてしまいます。手の怪我は不便極まりないので装着しておいて損はありません。

▶︎シューズ

こちらもブーツなどが望ましいのですが、足元は動きやすいものの方がいっかと思います。

バイクの車種などにもよりますが、後部席のステップは後輪との距離も近いのでスニーカーなどの紐付きのものは避けておいた方が無難ですね。万が一靴紐がほどけてタイヤに絡まったりしてしまうと危険なので。

紐がなく、足首まで隠れて、防水で動きやすい。

そんな靴がベストかと思います。

▶︎タンデムベルト

落下防止のために絶対いるのがこれ、タンデムベルト。

運転手と同乗者をつなぐベルトで、同乗者が寝てしまったりバランスを崩したりなどでして落ちそうになっても運転手と繋がっているので落下防止になると言うものです。子供はずっと手を腰に回しているのも疲れますし、バイクの振動で寝てしまいやすいのでこれは必須の装備品だと思います。

種類もいろいろあるので、同乗者に合わせて選んでみるといいかと思います。

運転手が走行時に気をつけること

バイクでのタンデムは楽しく、子どもとの思い出作りには最高のものとなりますが、気をつけるべきこともありますね。

これは注意しましょうと言う点を何点か挙げておきます。

▶︎一人で乗っているのではないと言う意識

これが一番大事で、注意点の総括と言えるもの。

一人だと多少無茶な運転(スピードやバンク角など)をしてしまいがちですが、同乗者は運転手が思っている以上に不安を感じます。子供がもしタンデムが怖いと思ってしまえば、そこで楽しい思い出作りは終了、バイク=怖いという存在に変わってしまいます。

一人ではなく、大切な命を乗せていると言う意識をしっかりと持ちましょう。

▶︎バイク選び

まだバイクを購入する前、あるいは買い換えようと思っている場合は、このバイク選びが結構大切。

一人乗りに適したバイクと、タンデムに適したバイクがあるので、タンデム重視で行くのならビッグスクーターなどの運転手にも同乗者にも負担の少ないバイクを選ぶのも、快適なツーリングに必要です。

ギアチェンジがあったり、馬力が強すぎて急発進をしてしまうようなバイクはタンデムには向いていませんし、そういったバイクはタンデムシートの作りが「安心・安全」とは程遠い仕様になっていることがほとんどです。

この梅寿選びが道場シェへの気遣いの第一歩になってきます。

▶︎乗り降り・立ちゴケ

乗り降り時も重要です。

走行中だけでなく、停まっているときにも転倒の可能性があるので十分注意が必要です。たとえ立ちゴケ程度でも子どもが下敷きになってしまうと大怪我の元です。またタンデムベルトの存在を忘れがちなのでと、トイレから帰ってきたときなど発進前には必ずタンデムベルトの装着を確認してください。

▶︎ブレーキの差

これは教習所で耳にタコができるほど言われると思いますが、一人乗りとタンデムとではブレーキの効きに差が出てきます。特に同乗者の体重が重ければ重いほどブレーキが効きにくくなるので、これも計算に入れて余裕のある距離で停止するように心がけましょう。

また雨の日など路面の状態でもさらにブレーキの効きは悪くなりますので、雨の場合はタンデムは避けたほうが無難です。

▶︎ガソリンの量

ブレーキ同様、同乗者がいるとガソリンの減りも早いです。

ガス欠したバイクを押すのは結構大変。小さい子供を抱えながら真夏の炎天下の中、山道をガソリンスタンドを探して彷徨う…なんてことにならないように、いつもよりもより早めの給油を心がけましょう。

▶︎すり抜け禁止

一人だとついついやってしまいがちな車のすり抜け。

タンデムの場合は一人よりもバランスが取りにくく、また幅も広がっている可能性があり接触事故になる可能性が高いです。

特に子供は足を広げたりバタバタさせることもあるので、すり抜け運転はやめておいた方が無難です。

同乗者が走行時に気をつけること

また同乗者が気をつけることもあります。

子供の場合は気をつけようがないですが、彼氏の後ろに乗る場合などは注意が必要です。

▶︎ヘルメット装着

当たり前ですがヘルメットをつけましょう。

たまに街中でなぜか運転手がフルフェイスで同乗者がノーヘルなんていうカップルを見かけます。理由はわかりませんが、ヘルメットは邪魔であったり髪型を気にしたり?なのかもしれませんが、危険なので絶対つけましょう。

▶︎服装

ヘルメットだけじゃなく、服装も大切。

冬は寒く、夏は暑いのがバイクです。冬は通常時の服装にさらにもうひとつ重ね着をしても寒いと考えて乗りましょう。手袋やマフラー必須です。

ただマフラーは、タイヤに絡まり死亡事故が起こるなど危険なので、長く巻きつけるものではなくスヌード(ドーナツ型のもの)にすると安心です。手は本当にキンキンになるので、手袋をして運転手のポケットに手を入れて抱きしめるくらいでちょうどいいです。

下もスカートなどは避けてパンツもの、寒い冬はさらにウインドブレーカーのようなものを重ねて履く方が安心、膝が予想以上に冷えてくるのでこれは大事です。

また夏は薄着の方が開放感もあって気持ちいいのですが、日焼けや転倒時には危険なので、薄くても長袖長ズボンを着るようにしましょう。

▶︎あまり動かない

これ大事。

あまりグラグラされると運転手も運転に集中できず危険なので、テンションが上がっても体で表現はせずに声で伝えるようにしましょう。

また冗談や愛情表現であってもこちょこちょや耳フーなどはしてはいけません、事故ります。

▶︎バンクをするとき

バンク(カーブでバイクを傾けること)をする際、一番転倒のリスクがあるので注意が必要です。バイクは二輪のため、車のようにタイヤが曲がったりせずに車体を傾けることでカーブを曲がります。このとき同乗者が運転手とは違う動きをしてしまうとバイクがうまく操作できずに転倒の危険があります。

とはいえ相当の抵抗をしなければそう簡単には転倒などしませんが、運転手と逆方向に体を傾けたりすると相当な負担が運転手にかかるので、カーブの際のバイク時には運転手と同じように体を傾けるように意識しましょう。

初めは難しいですし怖いと思うのですが、だんだん慣れてくるとバンクが楽しく感じると思います。

まとめ

バイクのタンデムは楽しいものですが注意点もたくさんあります。

安心・安全をしっかりと再確認して、子供や恋人、友人などと素敵なバイクライフを過ごせるようにしましょう。

子供とのタンデムは「ヘルメット装着+足がステップに届くこと」が条件なので、それを踏まえて自分の子どもに合った安全面を考慮し対策をするようにしましょう。

 

くらしをあげる、kuranでした。

■タンデム中の子供の表情が見れたらもっといいのにな■